茨城県の中央部に位置する笠間市は八溝山系が連なる丘陵地帯にあります。
歴史を今に伝える史跡や、
季節ごとの花を愛でるつつじ祭りや菊まつり、
笠間焼の作家たちが集う陶炎祭(ひまつり)、
流鏑馬などの郷土芸能なども盛んに行われ、年間を通じて人々が集う観光スポットです。
石の産地・焼き物の郷
八溝山系の山並に抱かれ、四季折々の美しさで人々を惹き付ける里山・笠間。日本三大稲荷のひとつ、笠間稲荷神社の門前町として栄えてきた一方、鎌倉時代から江戸時代にかけて、佐白山に城を構えた笠間氏によって城下町としての基盤がつくられました。また、笠間地区は、稲田石と呼ばれるみかげ石の産地で、日本が誇る高級石材として、日本橋や東京駅、最高裁判所など有名な建造物にも稲田石が使われています。さらに、優良な土から生まれた笠間焼の郷としても国内外にその名を知られた笠間。伝統を受け継ぎながらも、笠間焼に魅せられて集ってくる作家たちの個性を重んじつつ、自由な空気の中で感性を磨く陶芸のまちとして親しまれています。
稲田石
笠間で採石される稲田石は、稲田白御影石(いなだみかげいし)が正式な名称です。白みかげと呼ばれるように、稲田石はその白さが特徴です。色調がきれいで、組織が均一。硬くて新鮮で、磨くと美しい光沢が出て、耐久性に優れているため、日本を代表する歴史的な建造物にも使用されています。採掘が始まって100年が過ぎた現在でも大量に採れ、都心から 100km圏内という好立地に恵まれ、今後も流通拡大が見込まれています。
笠間焼
江戸時代の安永年間(1772-80)に、久野半右衛門が信楽の陶工・長右衛門の指導の元に焼き物を始めたのが笠間焼の始まりと伝えられています。笠間焼の土は、笠間地区から筑波山にかけて採れるみかげ石が風化堆積してできた粘土です。粘りが強いこの粘土は成形しやすく、鉄を含むため、焼成後には有色になるのが特徴です。この粘土を使った焼き物が、独特の温かみのある陶芸品として現在も受け継がれています。
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